高齢者のピアノレッスンは、若い人に比べるとやはりなかなかスムーズに行かないことがよくあります。
ピアノ初心者の年齢が高齢である場合、例えば、鍵盤に向かっても弾き方を覚えられず、指も言うことを聞いてくれないなど、何回練習してもミスが続いてしまうことはよくあります。
ですが、ちょっとしたコツを押さえておけば、案外ラクに弾けるようになるものですよ。
ここでは、ピアノが初めての高齢者のあなたにピッタリの、高齢者からでもピアノが弾けるようになる3つのコツをご紹介しましょう。
目 次
高齢者のピアノレッスンは「弾きたい曲」を決めよう
ピアノが初めての高齢者レッスンのコツ1つめです。
高齢になってから「ピアノを習おう」と決意されたあなたには、もう一つだけ決定して欲しいことがあります。
それは、「弾きたい曲」を決めること。まずは1曲弾けるようになることを、目標にするのです。
「弾きたい曲」を目標に掲げて、あなたのピアノレッスン生活をスタートしましょう。
「弾きたい曲」を念頭に置いてからレッスンを始めれば、ピアノの上達スピードもアップすると思いますよ。
また、教材にあなたの「好きな曲を選ぶ」と、練習が苦になりません。そうすれば、自然に練習量も増えますよね。
ピアノは練習した分、指が動くようになるものです。あなたの好きな曲からスタートすれば、知らず知らずのうちにいろいろな曲を弾けるようになりますよ。ピアノの腕前もメキメキあがっていくことでしょう。
大人は、曲の仕上がりをイメージできるので、表現豊かな弾き方が身に付きやすいというメリットがあります。ピアノの1音1音に思いを込めて弾けるのも大人の強みです。
高齢者のピアノレッスンは「ゆっくりな曲」を選ぼう
ピアノが初めての高齢者レッスンのコツ2つめです。
ピアノが初めてという高齢者のあなたは、最初は「テンポがゆっくりの曲」を選びましょう。
速いテンポの音階が続く曲は子ども達や若者に任せ、シニア世代は、年齢に応じてゆっくりめの曲を情感たっぷりに弾くのがおすすめです。
高齢者のピアノレッスンは「頭で理解」して弾こう
ピアノが初めての高齢者レッスンのコツ3つめです。
高齢者の場合、子どものように反射的に覚えていくという方法は、あまり向きません。
それよりも、大人だからこそのメリットを活かし、楽譜を読み、指の動きを覚え、曲を頭で理解してから弾くようにしましょう。
子どもに比べると反射的な動作は鈍っているかもしれませんが、その分、理解力は高まっています。
ですから、楽譜の音符、ピアノの鍵盤、自分の指の3つを結びつけて考え、順に動かしていけば自然に曲は弾けるようになります。
たとえば、指使いを楽譜に書き込み、指番号通りに弾く、というのも大人の上達の早道になるでしょう。
最初から楽譜に指の番号がすべて書かれているピアノ教本もあります。無理せずに、まずはそのようなピアノ教本の教材で学習をスタートするのもいいですね。
>>楽譜に「ドレミ」と「指使い」が全て書いてあるテキストはこちら
「高齢者のピアノレッスン3つのコツ」のまとめ
ピアノ初心者の高齢者の方がピアノを弾けるようになる3つのコツは、いかがでしたでしょうか。
ピアノは認知症予防にも役立つと言われています。子どもと同じように上達するのは無理でも、大人の強みを発揮して、気に入った曲をマスターしてみて下さい。
そうすれば、健康と趣味、両方の実益をかなえられるでしょう。