このページでは、大人になってからピアノを独学したい人にぴったりな「30日でマスターするピアノ教本&DVD」の中から第3弾レッスン4をレビューします。
今回は、「遠き山に日は落ちて」第4回め、最終回です。
前回までに一通り一曲弾くだけはできましたが、「ある記号」について残されていました。
その「ある記号」とは「ペダル記号」です。今回はそのペダル記号について学びます。
では、第3弾4回目いってみましょう!
第3弾レッスン4のテーマと学び
テーマ等
「ペダルを使って弾いてみよう」
いよいよ登場!ピアノの足元に付いているペダルの使いかたを学んでいきます。ただ踏めば良いというわけではありません。
キレイに聞こえるタイミングを掴む練習をしましょう。
■レッスン楽譜:「遠き山に日は落ちて」
■所要時間:13分42秒
レッスン4の学び
楽譜の中にむにゃむにゃとした不思議な記号が書いてある部分があります。
最初の前奏8小節とサビの4小節の部分です。
この記号は「ペダル記号」と呼びます。ペダル記号についてはテキストP87にありますが、さらに詳しく海野先生が解説してくださいました。
なお、ペダルがない楽器を使用されている方は、このレッスンは飛ばしてよいそうですよ。
●ペダルの意味と使い方
ピアノにはペダルが3本の場合と2本の場合があるそうです。
ペダルが3本の場合は、次のようになっています。
<左端>
「シフトペダル」又は「ソフトペダル」
⇒踏むと音がやわらかくなり、少し小さな音になる。
<真ん中>
・グランドピアノの場合
「ソステヌートペダル」⇒直前に弾いた音だけ余韻が残る。プロでもあまり使わないそう。
・アップライトピアノの場合
「弱音ペダル」⇒音を小さくしたいときに使用。左側のソフトペダルよりももっと小さくなる。夜音をあまりたてたくないような時につかえる。
<右端>
「ダンパーペダル」⇒踏むと本体内部のダンパー(音の振動を止める役割の部分)が離れ、弾いた音が伸びる。
今回使用するのはこの「ダンパーペダル」。
ペダルが2本の場合は、3本の場合の真ん中がないだけ。
●ペダルを踏みかえるタイミング
ペダルは、ペダル記号の書いてあるタイミングで踏みかえます。
ですが、このタイミングがちょっと難しい。
タイミングを間違えると音が切れたり、音が濁ったりしてしまいます。
ポイントは、踏みかえる音を弾いた直後にペダルを踏むこと。
踏みかえと同時ではないんです。
この説明の部分をDVD画面では、
(1)譜面
(2)ピアノを弾く先生の手
(3)ペダルを踏む先生の足
の3画面を同時に写して説明してくれています。
なので、「ピアノを弾いた直後にペダルを踏む」、このタイミングがよくわかるんですねー。DVDの効果さまさまです。
また先生も、「次の音を弾いたら、すぐに踏む」など、言葉の表現を色々変えて説明してくださっています。
ただ、「慣れてくると勝手にタイミングがつかめるようになってきます」とおっしゃっていました。
「理屈ではなくて耳で聞いてタイミングで覚えましょう」とも。
ですので、ここでしっかり練習して自分のものにして、早く無意識にペダルを弾けるようにしたいですね。
●両手(前奏:1小節~8小節)
前奏8小節は、和音の全音符の連続。
和音が変わるのとペダルの踏みかえが同じ場所なのでわりとやりやすいです。
●両手(サビ:29小節~32小節)
歌でいうと次の部分です。
♪いざや楽しき~ まどいせん♪
ここは左手が2分音符で移動していくので、それに合わせてペダルを踏みかえていきます。
付点になっている右手のメロディーにつられてペダルを踏みかえないように注意。
ポイントは、
「左手のタイミングで踏みかえる」
「左手と足がセット」
「次の音がなったのを聞いて、踏みかえる」
このようなことを意識してひくこと。
レッスン4の管理人の感想まとめ
今回は、ペダルを弾くタイミングについて海野先生が丁寧にレッスンしてくださいました。
DVDで「譜面+指先+足元」の3か所を同時に写してくれているのでタイミングがほんとわかりやすかったです。
実際に教室でレッスンを受けるよりもタイミングの把握はしやすいように思います。
また、海野先生がとっかえひっかえ様々な表現をして下さいました。
ですので、最初はタイミングがいまひとつわからないといった場合でも、どこかの表現でピンとくるのではなでしょうか。
私が一番腑に落ちたのは、最後の方の「次の音がなったのを聞いて、踏みかえる」、この部分ですね。
ふだん実際にレッスンされているからこそ、海野先生は様々な表現ができるのかなあと想像します。
それにしても、ペダルを踏むと音が広がり、そして重なっていくので、なんだかピアノが上手になった気分になりました。得した気分です。笑
というわけで「遠き山に日は落ちて」は今回で終了です。
残すところあと1曲!
次は山口百恵さんの歌った名曲「いい日旅立ち」なので、また楽しみですね!
【次の記事】
⇒3弾レッスン5「「いい日旅立ち」を弾いてみよう」の体験レビュー
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